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2007年09月

2007年09月21日 【レポート

ドイツ研修 Vol.5  観光編

ドイツ研修というタイルでこれまでにVol.1~4とお仕事的なことを紹介してきましたが、最後は自由時間の話題です。

タイトなスケジューリングになっていたので、デュッセルドルフに到着した翌日のみが『調整日』ということで自由な時間。

初日は20数時間かけてデュッセルドルフに到着し、やっとベッドに横になれたのは深夜12時すぎでした。
その晩はぐっすり寝て、翌日は長旅で体調のすぐれなかった同僚と遠出の観光ツアーはパスさせていただき、午後から近場に買出し&お散歩に出ました。

ホテルのカウンターで近場のおススメスポットを確認したのですが、その日はあいにくの日曜日。
ショッピングセンターはおろかお店関係はBar以外は全てしまっているとの事。
ホテル中のお店まで休業。徹底的に『休日』なのでした。

結局、選択肢の少ない中で地図を見て気になっていた『Aqua Zoo(水族館)』に行きました。
雨が降ってきたのでホテルからタクシーを使い10分少々で到着!

水族館はローカル線の駅の目の前にあり、駐車場を兼ねた広大な芝生のお庭が100メートル以上続き、水族館の入場門に続いています。


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水族館のお庭&駐車場                    お庭にいたカモ♪


日曜は遊びどころが限られているせいか、駐車場は満杯。家族連れが凄かった。
結構大きい子も家族と一緒に出かけるんですね~。

お店はお休みだが美術館や水族館、博物館は日曜日もやっているという環境なので、必然的に休みの日には・・・子供は、

①家族とうちでゆっくり過ごす
②友達と遊ぶ
③博物館などに学びをかねて遊びに行く

と、いうような休日を過ごすんだなぁ。という構図が見えてきました。


水族館に入るとペンギンやアザラシ、サメなどの大物から熱帯魚に色とりどりのカエル、最後はクロコダイルを間近で見ることができました。
なんというか、八景島のシーパラとかのアミューズメント系の水族館とはまた違い、地味だけど自由研究とかには役立ちそうな水族館。というイメージでしょうか。

画像があればよかったのですが、ここは撮影禁止。ドイツ研修期間中に撮影禁止をくらったのはこの水族館とIDSでのノーベルバイオケアのブースの2箇所のみでした。
残念。

クロコダイルはちょっと引くぐらい大きくて、私1人くらいは平気でペロリとイケそうでしたよ。
なんだかリアルすぎるのとちょっぴり生臭かったので早々に退散しました。(汗


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水族館の正門から駅はすぐ


水族館をあとにして、今度は電車でデュッセルドルフの駅に移動しようとしたところ、駅の券売機の買い方が全然わからないんです。かなり日本とはシステムが違う。
日本の場合は『大人1人(子供)が○○駅まで○○円×人数』と1人当たりの行き先ごとの電車賃が明確。

しか~し!ドイツは違った。『○○駅から××駅までの区間が1人だと○○円。2人だと△△円、3人になるとまた料金が違い、さらに大人数だとまた料金が違う。』というような外国人には本当にわかりにくいシステムになっていたのです。

しかも、無人駅。スコールのような雨は降ってくるし、本気で困りかけてたその時、妙齢のドイツ人の女性が1人ホームに現れたのですですかさず同僚が近寄り、デュッセルドルフまでの切符の買い方を聞きました。

一緒にいた同僚は『デュッセルドルフまで行きたいんですけど~、どうやって切符を買うんですか?』と迷うことなく日本語で話しかけていました。(爆

驚くことにそれが難なく通じて目的地のデュッセルドルフの駅の構内に到着。ビバ!ドイツ♪


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ドイツ人の女性に日本語で話しかける直前の同僚・・・


デュッセルの駅の構内は日曜日に唯一開いているスーパーやファーストフード、デリ、雑貨屋さんなどが入っていたので、ホテルで足りない日用品を調達しにいったのです。

チョコレートやキャンディーの色とりどりのお店や美味しそうなパン屋さんが並んでいて見ているだけでも楽しい!
そして、ひとつひとつがデカイので少しずつ色々な味を楽しむことが出来ないので、ご飯はいつも真剣に選んでましたね。

日本円に換算すると物価は全体的に高めです。
特に、飲食に関しては目に見えて高い感じがしましたね。

外国のスーパーはミルク系の飲み物がたくさんあるので乳製品大好きな私にとっては、毎回楽しみな場所でもあります。

帰りにはホテルの裏の季節はずれの桜(ドイツは3月で極寒)を見ながらこの日はホテルに戻りました。

こんな感じで、デュッセルの街中を散歩しながら、ぷらぷらとツアー中唯一の自由行動の日を満喫しました♪

あとはドイツらしきものといえば・・・
1日目のケルンのIDSの帰りにちょっぴり寄り道して大聖堂を見ることができたのです!


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駅を出たら目の前にど~んとケルン大聖堂  美しいステンドグラス


大聖堂はデカ過ぎて、駅を背中にぎりぎりまで下がってもフィルターに入りきりませんでした。(汗
中は美しいステンドグラスがいっぱいでした。
ありえないくらい天井も壁も高いので、ガラスをはめるもの命がけだったでしょうね。。。


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   キャンドルが幻想的                金の宝箱?


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中はこんな感じ。静寂で満たされています


厳粛な雰囲気と静けさ、冷ややかな空気の中で心が洗われるような気持ちになりました。
修学旅行で大きいお寺に見学に行ったときと同じ感じの厳かさです。
和洋の違いはありますが、”空気がおんなじだ”と感じました。


ドイツは、飛行機の長時間さえ耐えられれば、今度はゆっくり遊びも含めていってみたい国ですね。
次回のIDSも是非とも見に行きたいですし!

今回で、ドイツ研修の報告も最終回となります。また、国内、海外問わず面白いネタを見つけましたら報告したいと思います。
おつきあいありがとうございました♪

【ナノジルコニアのベルザ】


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2007年09月20日 【日常編

部活動してます。ビリー部結成!の巻

技工士という仕事は大半が座り仕事で腰にきます。しかも長時間労働。

ご飯は3食(中には2食のヒトも)食べるのに、運動量といったら・・・全然。という恐ろしい環境です。
ジムに通おうにも夜中には閉まってしまい通い続けることが、かなり困難です。
かくゆう私もすでにジムには2ヶ月ほど通えてません。営業時間内に間に合わない。

そこで!突然ですが”ビリー部”を結成しました。(正式にはビリーのブートキャンプ部in湘南事業所)
目的は『体力増強とダイエット』です♪
程よく痩せて、セミマッチョになろうの会です♪
健康な体を作り会社や家庭、そして社会に貢献するのです♪
徹夜にも耐え抜く無敵の体を作るのです♪ ←(これは方向が間違ってますね~)
作業効率も腕もあげて早く帰れるようにして労働分配率を下げるのです♪

とにかく、そんな思いをもったメンバーが集まり通称『ビリー部』の活動を始めました。
なぜ部活動にしたかというと「1人だと続かんかもしれない・・・いや、きっと続かない。そして楽しいわけがない。」という予感がみんなの中によぎったのですね。

さて、いざ活動を始めてわかったことは部活動の時間を作り出すことが意外と難しいということ。
ジムの閉館時間を気にしなくても良くなったのはいいのですが、やはり仕事が忙しいとビリー部の活動をしている暇はありません。なので、時間を作り出す努力も必要なのです。


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開始まもなく次の困難にぶつかりました・・・キツスギル。ビリーの動きについていけないのです。
ビリーは初心者の私たちにも容赦なく厳しかった。

とにかく必死に真似をするしかないので、必然的にPCの画面に釘付けです。
そんな中、ふっと横の上司と同僚を見てみると・・・無様で笑えます。もう必死なのが前面に出ちゃってます。
変な声も出ちゃってます。しかも、全然ビリーと同じ動きできてません。こんな上司尊敬できません。

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ビリー部活動風景☆


そんな状態で新生『ビリー部』が動き出しました。
今後どうにかして健全な体を手にしていきたいと思っておるしだいです。
また、折を見てご報告させていただければと思います。

【ナノジルコニアのベルザ】

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2007年09月15日 【レポート

ドイツ研修 Vol.4  歯科医院 見学編

ドイツ研修ツアーも終盤に差し掛かった5日目の午後には歯科医院を見学させてもらいました。


Lingweiler氏のラボから車を少し走らせた、閑静で趣のある町並みに溶け込むように歯科医院が入っている2階建てのレンガ造りの建物が見えてきました。歯科医院はその2階。

屋根は三角で天井が高くて、港にある倉庫によく似た形で面積は”家”だとしたら広すぎるくらい。
横浜にある赤レンガ倉庫を思い出しました。(実際は赤レンガより全然きれいな建物ですよ)

2階の玄関をくぐるとホテルのクロークのような重厚でいてモダンな感じの受付が広がっています。
床や柱に木をふんだんに使用していて、空間としては凛としているのに暖かい。そして、うまい具合に力が抜けている。そんな感じがしました。

(今回はお会いできなかった)院長先生の人柄もこんな感じなのかなぁと思いながら室内を眺めていました。


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クリニックの受付 マイスターの大畠氏(左)とLingweiler氏(右)


三角屋根の2階の部分なので壁が斜めなのです。間接照明と家具が非常にマッチしていてホッとする空間を造りだしていました。

この日はクリニックの先生が用事で外出されていて、院長不在でスタッフのかたに案内していただきました。
スタッフがみんな格好良いんですね~☆

下は白のパンツに、上は丈が短めのシャツを襟を立ててカッコよく着こなし、腕を上げるとチラリとキレイなウエストが見え隠れするんです。

同姓の私ですが思わず見入ってしまいました。かなりキャリアのある年齢の方でも、着こなしていましたよ~。


根本的に手足の長さが違うんですが、ブロンドの髪をルーズにまとめ上げている姿はDHというよりスポーツ選手(イメージはテニスのシャラポア)という感じでした。
クリニックのユニフォームがスポーツウェアに見えます。

次に案内されて通されたのは、患者さんの待合室。


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患者さんの待合室             クリニックの診察項目を表記したプレート
テーブルの中央には陶器の巣ごもり卵が♪


ここも屋根の形の設計上、壁が斜めになっています。

クリニックによくある、受付と同じ空間に待合室があるタイプの造りではなく、完全に別の部屋となっているので自宅のリビングのような雰囲気がしました。
いろいろなオブジェクトや絵本が置いてあり大人も子供もゆったりくつろぎながら診療を待つことができそうです。


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受付ホールの壁には電飾のオブジェクト                  医院の廊下
写真では見えにくいのですが、右上の”医院の廊下”の写真の廊下の突き当たりの壁には、天井からのライトでプロジェクターのように女性の笑った口元が映し出されています。心霊写真じゃないですよ。


クリニックにしては長い廊下の奥を進むと診察室やレントゲン室、技工室が並んでいました。
ユニットがある診療室は4部屋で完全個室。
どの診療室も明り取りの窓が大きく設けられていて、自然光がたくさん入ってきます。


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☆各部屋の入り口にプレートがある レントゲン室に衛生士専用の部屋もある☆


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個室の診療室                           セレックが導入されていました!


Lingweiler氏は「クリニックにセレックが導入されて僕の仕事が減っちゃったよ(笑)」と冗談ぽく笑っておられました。

複雑でないオールセラミックなら院内ですぐにできてしまうこのシステム本当に侮れません。
完成度はどのような具合か見ることができなくて残念でしたが、時間当たりの効率や、技工料や利便性などトータルで考えてみると評価は非常に高いようです。


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技工室(左右写真とも) こちらも充分な広さがあり整理整頓されている


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スリガラスにはクリニックのHPのアドレスが・・・  色とりどりのカップ

カップはオブジェではなく実際に仕事で使用している。


診療室を一通り見た後は、最後に予防専門のカウンセリングルームに案内していただきました。


この部屋が、まぁなんというか、また素敵な部屋でした。広さもクリニックの中で一番大きくとってあります。
予防とカウンセリングにどれくらい価値を置いているかが自ずとわかります。


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カウンセリングルーム ☆(左)(右)とも同じ場所から撮った写真ですが、照明によって雰囲気が変わる☆


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カウンセリングルームの壁の電飾                入り口はこんな感じ
この奥のドアは予防専門の診察室につながっている


ドイツでは2005年に大幅な歯科医療制度改革があり、それに伴い歯科診療にもこの2年間で大きな影響を及ぼしているといわれています。

規制があまりにも多くなってきてしまって、結果として患者さんにとって好ましいとはいえない面も出てきてしまったといわれている。

そんな中で、歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士の連携が以前よりもより重要になってきていると言われています。
多くの規制があるなかで、3者が対等の立場で、個々の患者さんに合わせてベストの仕事をするというパートナーシップの意識は日本に比べると遥かに浸透しているように感じました。
というより、根付いているという感じなのでしょうか。

これは、国の制度による違いだと思います。ドイツの職人制度の厳しさが、ドイツ国内においての歯科技工士の現在の地位を確立させた大きな要因だったと考えられます。

仕事の進め方を見ても、コミュニケーションの取り方を見ても、『歯科技工は下請け』という意識が元々ないように感じられます。日本もだいぶ薄れてきたとはいえ、その感はまだまだぬぐいきれてません。

保険点数制度改正などで歯科医院もラボも経営が難しくなってきた日本。
医療制度改革により規制が増え、診療を進める上で重要度が高い治療ほど施術に回り道を強いられるようになってしまったドイツ。
お互いよい点もあり、学ぶべき点がありますが、これだけ背景が違うとお互いのよい点を自分の国の制度や経済、文化に噛み砕いて導入していく必要があるなぁ・・・思いました。

国の制度によって本当に問題は様々です。もちろん共通する点もたくさんありますが。

今回ラボと歯科医院の両方を見学したがゆえに感じることが出来たことでした。

【ナノジルコニアのベルザ】

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2007年09月10日 【レポート

タナベ経営フォーラムin京都&ノーベルオープニングin幕張 

こんにちはヤマネです。

タナベ経営のフォーラム2007in京都に行ってまいりました!!!
こちらは毎年京都の国際会議場で行われているタナベ経営さん主催の異業種講演会なんですね。

今が旬の企業の代表がそれぞれの企業が成長する過程で起こったこと、現在直面していることなどを良く知ることができます。

歯科・技工業界だけでなく異業種のフィールドでも通用するような視野や思考を学ぶという社長の方針から毎年数名ずつの社員が参加しています。


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フォーラムの看板の前で社長と山下と一緒にパチリ


組織運営の手法、方法を学べるのはもちろんですが、それ以上にそれぞれの経営者の人となりが強く印象に残った機会となりました。

テクニックだけでも駄目なんですね。それを使う人間性に人は動かされるんだなぁ。
日々意識していることではありましたが、バランスが大事と改めて思いました。

さて、お次はノーベルバイオケアの千葉のミリングセンターのオープニングセレモニーに参加してきました。
今回は技工の勉強です☆

さすがノーベルホテルのドデカいスペースを貸切り、展示会場としておりました。
会場を入るとかなりの数の歯科業界関係者が参加していました。


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プロセラのプレゼンを聞きながらしっかりカメラ目線の小生

一通りまわり、じっくり説明を聞いた後は、観光バスで工場見学に出発しました。
こちらでは一切のメディアの撮影は禁止されていたため画像をお見せできないのが残念です。
ノーベルバイオケアは撮影禁止が多いんですよね~


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工場へ移動するバスの中

ミリングセンターでの一日の生産量に驚きながら、あっという間に見学の時間が過ぎてゆきました。
削りっぱなしのジルコニアコーピングを見たかったなぁ・・・
調整後のサンプルは何度も目にしたことがあったので、今回は素の状態を見れたらと思ったのですが残念。

それにしてもさすがノーベルバイオケア☆という感じのオープニングでした。
これだけのイベントで『ご招待』というのが太っ腹です。今一番勢いがあるメーカーはやっぱり凄かった!!!

技工の方でもオールオン4を取り入れるので、通常のインプラントも含め今後ますます馴染みぶかくなってきそうです。

ちなみに会場で頂いたノーベルバイオケアの社名入りボールペンはめちゃくちゃ書きやすかった。

【ナノジルコニアのベルザ】

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2007年09月05日 【新商品情報

もう少しで発売!ナノZR ナノジルコニア

9/1~9/2に宮城で行われた東北デンタルショーで入手しました!!!

待ちに待ったナノジルコニア、Panasonic DentalのナノZRのPRパンフです。

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今回は『日本で開発、世界に発信』ということでパンフレットのデザインは【純和風】に仕上がっております。

中身はこんな感じ。


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ナノZR(ナノジルコニア)は松下電工が開発した純国産歯科切削加工セラミックスです。
セリア系ジルコニア結晶粒内にナノメーターサイズのアルミナ粒子を分散させた複合化組織により、従来のイットリア系ジルコニアに匹敵する最強のセラミックスです。


ナノZR(ナノジルコニア)の特性としては・・・

①強靭性
従来のイットリア系のジルコニアを上回る強度があり、3倍近い靭性値を兼ね備えている。


②安定性
ナノZRはセリア系ジルコニアを採用することにより、イットリア系ジルコニアに比較すると口腔内環境下での特性劣化を起こしにくく、非常に安定性の高いセラミックスである。


③審美性と生態親和性ジルコニア専用陶材との組み合わせでごく天然歯に近い審美性がえられ、メタルフリーなので生態親和性も非常に良い。


上記のような特性があります。(パナソニックデンタル(株)ナノZR商品パンフレットより一部抜粋)

東北デンタルショーの会場でもなかなか歯科のパンフレットでは見ることのない『和』テイストのデザインと今までにない新しい歯科材料の誕生に思わず立ち止まり目を奪われる人も多かったようです。


弊社も来年のジルコニア技工物受注スタートに向けて着々と準備を進めております。
ナノジルコニアという国内で生まれた素晴らしい素材を使って、高い技術力を持って皆様のニーズにお答えしていきたいと思います。


(それに伴い、現在資料の作成を進めております。予定といたしましては年内には完成となっておりますので資料のお届けに関しましても、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。)

P.S ちなみにナノジルコニアのパンフの裏はこんな感じ。徹底的に和にこだわった一品です。

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【ナノジルコニアのベルザ】


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2007年09月04日 【レポート

ドイツ研修 Vol.3  ケルンIDS2007 見学編

さて、ドイツの旅も中盤に差しかかった3月20日、21日にケルンメッセで行われたIDS2007(International Dental Show2007)の見学に行ってまいりました。

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デュッセルドルフの駅 ケルンに向かう列車を待ちます


初日の20日はディーラズデイということで、業者や歯科、マスコミ関係者などの身内のみに公開される特別な日です。そのディーラーズデイに内覧することができました!

一般公開の日からはかなりの混雑が予想されるとの事でしたが、翌日今までにない規模での混雑を体験することになります。


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ケルンメッセ正面玄関                玄関手前にハンドピースを背負った真っ赤なハマー   
関係者とマスコミのみのため初日は人が少なめ 


IDSともなると出展者も内覧者も世界規模です。最先端の歯科医療の現場をいち早く見ようと世界各国から歯科関係者、及びマスコミがたった5日間でケルンに大集合するのです。

展示会場の総面積は東京ドームの何倍にも値するといわれている会場を世界中のメーカーやディーラー、ラボラトリーが埋め尽くしていました。
その数おおよそ1700社

日本国内のデンタルショーの出展数と比べていただければその規模の大きさはなんとなくわかっていただけるのではないかと思います。

大手メーカーの出展規模(面積)は150坪をゆうに超えていましたよ。
都内でしたら庭付きの戸建てが何件か建ってしまうスペースですね。

日本のデンタルショーは商業ベースの出展のしかたをするのに比べて、IDSではインプラントのオペを会場で実際に行っていたり、医療の現場やシステムをそのままIDS会場に持ってきた。とうシーンが多く見られました。

いかに自社、もしくは医院に合ったシステム(有効なシステム)を近い将来取り入れていくか?という問題に対してのモデルケースがたくさん展示されているような感じです。

たくさん歩くことが予想されていたのでハイヒールを脱ぎ捨て、ぺったんこで歩きやすい革靴に履き替え、いざIDS(International Dental Show)会場に入りました。

クロークでコートと荷物を預けゲートをくぐり展示会場に足を踏み入れ、『確実に迷子になる・・・』ことが予測されました。(汗
会場が広すぎて、地図で現在地を把握することにすらしばしの時間を要しました。

一番最初に向かったのは、弊社にも導入したCAD/CAMのメーカーである、Hint-Els社のブースです。
初日で内覧者が少ないとはいえ、Hint-Els社のブースはすでに多くの人が詳しい説明をメーカースタッフから受けている様子でした。
すでに商談が済み、数台購入したらしい海外のラボのオーナーの方もいました。
IDS全体の視察を終え今思えば、ひやかしでなく、本気で購入を考えてる人たちがHint-Elsのブースには沢山集まっていました。
それだけHint-Elsは海外では注目されているんですね。

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Hint-Elsのスタッフ 
マーク・パンサー似のお兄さんが笑顔でミネラルウォーターをくれました♪


一番手前の目立つ一角には口腔内ダイレクトスキャンのモデルが展示されていました。
数年内には臨床の現場に登場する予定との事。
PCのモニターには実際にスキャンした口腔内の画像が映されており、数年で訪れるであろう環境を示唆するプレゼンテーションが行われていました。


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口腔内ダイレクトスキャン   


ダイレクトスキャンが実用化されれば、歯科医院サイドでの物理的な手間が省けるのはもちろん、ラボサイドでは石膏や印象材の収縮に左右されることなく等倍で技工物が製作できるというメリットが得られます。
奥の方にはフルマウスを切削できる5軸のCAD/CAMやレーザーシンタリングのものもあり、まだ国内では見ることができないようなケースも手にとって間近で見ることができた。

レーザーシンタリングのものはコバルトのパウダーを盛り上げたクラウンやコーピングが一度に何十本も一つのプレートの上に仕上がっており、その精度と生産性に圧倒される。

シンタリングされず、下に落ちたメタルパウダーは無駄にすることなく再利用でき、コスト的にも非常に考えられているシステムでした。

ただ、CAMの中に常に大量のメタルパウダーのストックが必要とのことだったのでコバルトならまだしもパラジウムやゴールド系のメタルの使用となると逆に初期投資のコスト面がネックになり普及は難しいかな・・・という感じもしました。


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レーザーシンタリングで仕上がったメタルフレーム  このマシーンで仕上がりました       


Hint-Els社を後にすると長い長いブース巡りが始まりました。

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ノーベルバイオケアではプレスリー登場!  こちらはコンテナ付の巨大トラックが会場に。
演出が華やか。

ノーベルバイオケアではCADのマシーンの写真をとろうとしたら、ガードマンに止められたためブログ上でご紹介できませんが、プロセラのCADマシーンが並べられていました。
ピッコロかわいいです。お手軽サイズで自宅のテレビや電話の横にひょいっと置けそうな大きさです。(笑

2日目ともなると初日とは違い、各社のパフォーマンスもかなり気合が入っていました。
階段から各フロアを見ると見渡す限りの人・ひと・ヒト!IDSの会場は人種のルツボと化していました。


ブースの多くはインプラントメーカーが一番力を入れている様子。

ジルコニアのアバットメントを実際のオペでセットするころを生で公開する”ライブオペ”など安全性や実用性、仕上がりの美しさを実際に会場で見ることができるようになっていました。

オペ室は全面ガラスで囲われており、2日目からの一般公開日にはその混雑や遠目から見ると”動物園の人気動物コーナーに集まる観客”さながらでした。

ドクターの手元はカメラがしっかり捉えており、遠くからも見えるように大きなモニターに映し出されています。

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インプラントの公開ライブオペ
関係者のみの内覧の初日だったため間近で見ることが出来ました


実際のオペを見ることはめったに出来ないので、ついつい私もその場で足が止まってしまい釘付けになってしまいます。


CAD/CAMも40社あまりのメーカーが出展しており、覚えきれないほどの機種が展示されていた。
まだ日本には入ってきていないメーカーも多くあり、すでにヨーロッパではCAD/CAMを活用したジルコニアセラミックスの臨床がポピュラーになっていることがここでもよくわかった。

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プレートタイプのマテリアルにコーピングを削りだしたもの


この先、インプラントとCAD/CAMを使ったジルコニアの臨床が各国で当たり前になってくるであろう事が容易に覗えた。


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デンツプライ セルコンシステム 
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ウィーランドのゼノテックシステム

  
そんな中でも完全焼結体のジルコニアを切削できるのは、Hint-Els社のものだけということで、他社の性能を見歩いて、Hint-Elsの性能には改めて驚かされました。

だいぶ会場も見回ろうかというころに日本のメーカーの出展もいくつか見られた。
SHOFU、MORITA、YAMAKIN、NORITAKEなどなど。NORITAKEのブースでは”KATANA”(CAD/CAM)が展示されていました。
ブースで日本語が耳に入ってきたときはなんだかホッとしてしまいました。


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松風のブース スペースは広々     ドイツがお膝元のヘレウス社、一際目を引く


ドイツ語は全く話せないので、各ブースでの質問事項はつたない英語での苦戦の連続だったので深~い話になってくるとお手上げになってしまっていたのです。

次回来るときにはせめて英語だけでもスキルをあげておかないと厳しいなぁとしみじみ実感しました。
知りたいことがあっても質問しきれず、理解しきれず・・・
特に専門的な用語を浅く広く学ぶことが必要だとわかりました。
そうすれば仕事ももっと楽しくなりますしね。


デンチャーの出展は全体の割合で見ると少数でしたが、その中では圧倒的にノンクラスプデンチャーのメーカーやラボが目立ちました。

アメリカ、台湾、中国などのラボの出展があり、その中でもアメリカの会社が一番大きく資料もサンプルも豊富で既製のシェードガイドまであるんです。大手ならではのサービスですね。
担当者もとってもフレンドリー。

どの会社も少しずつ床の色や材料の組成に特色があり、さらに材料の組成や製作工程に関しての質問等をしていたのですが、話がディープになるにつれてここでも理解しきれず途中で折れました(笑 


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アメリカのラボのノンクラスプデンチャー          全部で5色ほど


どのブースも”見せ方”がかなり凝っており、ぱっと見て歯科の分野の展示会とわからないような美しいディスプレイが沢山見られました。


以下に少し写真で紹介したいとおもいます。

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中には犬の〈狼?〉顎模型もありましたよ。わんちゃんのクラウンとかも作ってるんですね~


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鮮やかなサンプル模型のディスプレイ! どの矯正装置も床のデザインが鮮やか☆


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医院の待合室を会場にディスプレイ  クリエイションではウィリー・ゲラー氏を発見
インテリアデザイン専門のブース

2日間に渡ってインプラントとCAD/CAMを中心に9割がたのブースを見回り2007年のIDSの視察を終了しました。
日本国内でも、ここ数年で各メーカーの新しいインプラントやジルコニアオールセラミックスなど優れたアイテムがどんどん取り入れられ、これから患者さんの認知度もますます上がってくることだと思います。

患者さんの選択肢もますます増えてきますね。良い選択肢がたくさんあり、きちんとした説明の元に自身で選ぶことができる。

これだけ多くの選択肢が市場にあふれている中で、優れた素材や技術を見極め選択していくための”目”を養う事が重要だと思いました。


自分の描いたビジョンのゴールにたどり着くまでに、必要なものを慎重に時には大胆に取り入れる。
デンタルショーはドクターやラボ経営者にとって大きな選択の場になっていました。


私たちベルザも常にアンテナを磨き、良いものを取り入れ、きちんとした説明と技術をもって患者さんに提供していこうと思っています。

【ナノジルコニアのベルザ】


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